ひとりで子どもを育てることになり、「この子たちを、両親が揃っている普通の家庭よりも何倍も大事にして育てていく」と心に誓った日のことを、今でも鮮明に覚えています。それから十数年という月引が流れ、私は再婚して11年目を迎えました。
今、この文章を読んでいる方の中には、シングルファザーとして日々仕事と育児に追われながら、「本当にこの育て方でいいのだろうか」「子どもの将来のために、自分はどう選択すべきか」と、誰にも言えない不安を胸の奥に抱えている方もいるかもしれません。周囲の「普通の家族」の姿が目に入り、焦りを感じることもあると思います。
この記事では、再婚から11年が経ち、子どもたちが社会に出始めた私自身のリアルな経験をお話しします。教科書的な正解ではなく、一つの事実として私たちの歩みを知っていただくことで、今あなたが抱えている「こうしなければならない」という心の重荷が少しでも軽くなり、これからの日々に静かな安心感を持っていただけるよう、言葉を紡ぎます。

11年目を迎えて見えてきた、家族それぞれの現在地
シングルファザーになった当初、私は目に見えないプレッシャーと戦っていました。子どもに寂しい思いをさせてはいけない、自分が父親と母親の両方の役割を果たさなければいけない、そう自分を追い詰めていた時期もあります。再婚という選択肢が頭をよぎったときも、「新しい環境が子どもを傷つけるのではないか」「ステップファミリーとして本当にうまくやっていけるのだろうか」という葛藤が常にありました。
企業が運営する情報サイトなどでは「ステップファミリーが成功するための条件」といった一般的なアドバイスがよく見られますが、現実はそれほど単純なものではありません。家族の数だけ異なる事情があり、正解の形はどこにも書かれていないからです。
現在、我が家の子どもたちは順番に社会へと出始めました。それぞれの場所で自分の人生を歩み始めた彼らの現在地や、その豊かな人生観、そして確かな未来の可能性を見つめるとき、私は「この人生の道順だったからこそ、子どもたちの今がある」と心から思っています。
もちろん、違う選択をした人生を体験することはできないため、他の道と比べることはできません。しかし、少なくとも私自身は、これまでの選択に後悔はなく、今までの人生も、これからの人生も、幸せしかないと感じています。
ただ、この11年間を穏やかに過ごしてこられたのは、単なる気持ちの問題だけではありません。家族の安心を守るために、現実的な基盤を整えてきたことも事実です。私がこの十数年で意識的に行ってきたことは、大きく分けて次の3点です。
- 資産運用を地道に続け、家族の生活と子どもの教育を支える強固な経済的基盤を構築したこと
- 「世間一般の普通」という枠組みを捨て、目の前の我が子にとっての最善をその都度選択したこと
- 無理に「理想の家族」の形を作ろうとせず、それぞれの心のペースを何よりも尊重したこと
これらは一朝一夕でできたことではなく、時間をかけて一つずつ積み上げてきたものです。

すぐに答えを出さなくていい、という選択
もし今、あなたが「子どもたちのために、早く答えを出さなければいけない」「自分が完璧な親でいなければ」と焦りを感じているなら、少しだけ肩の力を抜いてみてください。
人生の道順に、最初から用意された正しいルートなど存在しません。あの時、別の道を選んでいたらどうなっていたか、それは誰にも分からないことです。分からないことを思い悩むよりも、今この瞬間に、あなたが子どもたちのことを真剣に想っている、その事実こそが何よりも尊いものだと私は思います。
だからこそ、今すぐに答えを出そうとしなくて大丈夫です。どうすべきか迷い、立ち止まっている時間があっても、それは決して悪いことではありません。焦って周囲の意見に流される必要はありませんし、今のままの歩みで十分に価値があります。
十数年前、不安の中で必死に誓いを立てていた私に声をかけるとしたら、「そんなに力まなくても、子どもたちはちゃんと育っていくよ」と伝えたいです。11年が経った今だからこそ、あの時の迷いや葛藤も含めて、すべてが現在の穏やかな日々に繋がっていると実感しています。
あなたが今、子どもの幸せを願って悩んでいる時間は、これからの家族の未来を支える静かな土台になります。

何かを急いで変える必要はありません。「今のままでも大丈夫」と、まずは自分自身を肯定してあげてください。ブログを通じて、これからも私は私の日常と経験をここに書き続けていきます。あなたの心がふっと軽くなるような、そんな場所であり続けられたら嬉しく思います。どうぞ、ご自身のペースを大切に、今日という日を穏やかにお過ごしください。


コメント