アボカドとチーズが乗った熱々のペンネ。小皿に並んだ色鮮やかなディップソースと、数種類の焼き立てパン。 西神戸にあるレストランでの、妻との月1回のランチデート。 食後は少し車を走らせ、明石の海辺へ足を伸ばした。
雲の切れ間から差し込む光が、穏やかな水面を静かに照らしている。 波打ち際を歩く人々の影が、砂浜に長く伸びていた。

再婚して10年以上が経ち、今ではこれが私たち夫婦のささやかな習慣だ。 長男は21歳で社会人となり、19歳の長女は自ら事業を立ち上げ、すでに家を出ている。一番下の娘も、来年には高校へ進学する。 ステップファミリーとして家族の形を模索し、ただ前を向いて進んできた日々。 気付けば子供たちはそれぞれの道を歩み始め、私たちの生活にも、こうして夫婦水入らずの時間が戻りつつある。
49歳。今年で50歳を迎える。 世間的には人生の折り返し地点と呼ばれる年齢だが、特別な感慨はない。 ただ、休日に妻と西神戸で美味しい食事をとり、明石の海を眺めながら他愛のない会話を交わす。 そんな当たり前の日常を維持できているという事実に、静かな納得感がある。
「今からでは遅い」という思い込み
同世代の知人と顔を合わせると、話題に上るのは将来への不安だ。 定年後の生活設計、教育費の重圧、先行きの見えない経済状況。 「今から新しいことを始めても、もう遅い」 「失敗して今の生活を壊すくらいなら、何もしない方がいい」 そんな言葉を耳にすることも少なくない。
新しい挑戦をためらう気持ちは理解できる。 守るべき家族がいれば、リスクを避けるのは当然の判断だ。
私自身、再婚してからのこの10年、生活の基盤を整えることに注力してきた。 教育費や住宅ローンを抱えながら、自分たちの将来にも備える。 その過程で、投資による資産形成やブログでの発信を生活の一部に取り入れてきた。
私が副業に本腰を入れ始めたのは、再婚してからのことだ。
資産形成と発信がもたらす心の余白
特別な才能があったわけではない。 調べ、学び、淡々と事実に基づいて行動しただけだ。
VIGやJEPI、JEPQといった米国ETFを中心とした運用。 そして、自身の経験や視点を文章にし、ブログという形で構築し続けること。 どちらも、今日始めて明日結果が出るようなものではない。
しかし、歩みを止めずに続けることで、小さな積み重ねは確かな基盤へと変わる。 現在、世帯収入は1000万円を超え、金融資産も3000万円という一つの区切りを迎えた。
今、私たちが休日にランチを楽しみ、海辺を心穏やかに散歩できるのは、日々の積み重ねがあったからだ。 「将来への不安」という見えない影に怯えるのではなく、「今ある事実と数字」に冷静に向き合い、準備を進めてきた結果としての余白。

「40代からのスタート」は、決して不利なことばかりではない。 これまでの人生で培ってきた経験、失敗から学んだ教訓、そして何より「守るべきもの」があるという事実。 それらはすべて、継続するための強い動機になる。
ブログ記事を書くこと一つをとっても、20代の頃には見えなかった視点や、同じように悩む同世代へのフラットな言葉が紡ぎ出せる。 投資においても、無謀なリスクを取るのではなく、日々の生活を圧迫しない範囲で資金を投じ、長期的な目線で配当という果実を育てていくことができる。
今日、踏み出すための一歩
明石の海を眺めながら、そんなことを考える。 時間の流れは止まらない。
もし今、現状に何かしらの閉塞感を感じているなら。 あるいは、数年後の自分や家族のために、何か準備を始めたいと考えているなら。
まずは、情報に触れ、小さな行動を起こすところから始めてみてはどうだろうか。
証券口座を開設し、少額から投資の世界を知る。 あるいは、自分の経験や知識を発信するためのブログを開設してみる。 どちらも、最初の小さな一歩を踏み出すかどうかの違いでしかない。
あなたの今日という一日が、未来のゆとりを作るためのスタートになる。 必要なのは、ほんの少しの行動力だ。

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